教員採用試験。

昨日、教員採用試験を受けようかどうしようか迷っている自分がいた。
その気持ちをブログに正直に書いたら、皆が真剣に意見を書き込んでくれた。
メールをくれた友達もいた。
皆に背中を押してもらって決心することができた。


今日、教員採用試験を受けてきました!!


自分なりに精一杯受けてきた。
試験が終わった後、幼馴染の先輩と偶然会った。
その先輩は公立の中学校で非常勤講師をしていて、今年こそ本採用になるよう頑張ってきたと言っていた。
「二人とも合格するといいね。」
先輩のその言葉に少し戸惑ったけれど、正直に自分の気持ちを話した。
「皆、先生になるために必死なのに、私は教師になるつもりもないのに受験して、申し訳ない気持ちで一杯です。」
そう言うと、
「なんで!?申し訳ないなんて思う必要ないでしょ!受けてはいけない人なんていないんだし(笑)
それに、どんな職業に就くにしろ、教育の世界を見ることができたのは、自分にとってプラスになるんじゃないかな。」
と言ってくれた。
本気で教師を目指している人、全員が先輩のように言ってくれるわけがない。
大半の人は快く思わないかもしれない。
自分勝手だけれど、それでも、採用試験を受けてよかったと思う。
教師になるつもりがないのに教育実習をやらせてもらった時点で、私の高校の場合、約束に反していまっているのだから。


採用試験を受けたことで、気持ちがすっきりした。
先生と応援のメールをくれた生徒に、きちんと結果を報告すると共に、自分の正直な気持ちを打ち明けようと思う。


受験会場で、驚きの再会もあった。
休憩中にお手洗いを探していると、廊下の反対側から係りらしき男の人が歩いてきた。
場所を尋ねようとして顔を見たら、中学生の時にお世話になった教頭先生だった。
いつもはピシッとした格好をしているのに、休日は作業着を着て、率先して校内の掃除をする素敵な先生だった。
場所を教えてもらった後、お礼を言ってそのまま通りすぎようと思ったけれど、無意識のうちに言葉が出ていた。
「あの、失礼ですが、」
と言いかけると、
「覚えていますよ。でも残念ながらここは試験会場なので個人的なお話は出来ません。」
という言葉が返ってきた。
中学生の時は吹奏楽部の部長をしていたので、顧問に連絡と報告をするため、毎日職員室に通っていた。
だから教頭先生と接する機会も他の生徒より少しだけ多かったかもしれない。
それにしても、先生が私のことを覚えていてくれたとは思わなかった。
先生はたった2年しか私の中学校にいなかったのに。
しかも授業を受けもっていたわけではないのに。
嬉しいのももちろんあるけれど、それ以上に先生の人覚えの良さに驚いた。
「トップに立つ人は、人覚えがいい。」
という言葉を聞いた事があるけれど、本当にその通りなのかもしれない。
午後の面接では、教頭先生が面接官だった。
私も動揺してしまったけれど、先生も動揺していた様子。
他の受験者のことは「○○先生」と呼んでいたのに、私のときだけ「高橋さん」だった。
偶然が重なってビックリした。


来年からは、教育とは直接関係ない職業に就いて頑張っていくわけだけれど、教師を目指して頑張っている友達が夢を叶えられるよう願っています。


そして、今回迷っている私を後押ししてくれた皆、本当にありがとう。